今年のベスト3
ブーツチューンナップは、通常1〜2日で1足仕上がります。ですが写真のブーツは新規と再加工のモノがありますが、かなり長期に渡り作業しました。今年作業の手間と時間がかかったベスト3ブーツです。
それは3足共共通して、フットプリントの上にインナーブーツを置くとプリントが左右にかなりはみ出す足をされている方が持ち主である事です。ブーツのラスト（足幅）が3~4cm足りていないのです。当然それに伴い足幅だけでなく、全体的なボリュームも足りません。ノーマルだと履いていられないブーツです。
写真では分かりづらいですが、加工されたブーツは元々のシェルの形状とは全く変わってしまっています。通常熱加工だけで対応できるのですが、この3足に関してはそれでは足りず、内側をかなりの量削っています。幸いにどれもシェル厚があったのでできた事です。それに伴いシェルだけでなく、インナーブーツも加工し形状が変わっています。
何故そのようなブーツを選ばれたかと言えば理由は様々。選手用と言われるブーツはどのメーカーもナローシェイプになっている為、カカトが小さくそのホールドを優先してサイズダウンした為、お店でワンサイズ下を薦められた為等です。
そしてこの位加工が必要な方は、足とブーツのセンターがかなりズレている方がほとんど。足のセンターラインがブーツよりも内側や外側に向いていると当然スキー操作にも悪影響を及します。チューンされたブーツでは、フィット感は勿論ですがスキー操作で今迄とは違う良い感覚が出てきます。
再加工のモノはシェルに負担もかかる為、やりすぎない様にやり取りをしながら何度か作業を行った為です。何度やってもブーツチューンのコースメニューは、1年間は何度でも問題あれば無料で対応しますので、ご安心下さい（できればないナイ方が良いのですが）。
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